ひょうたん堂で使うお灸
お灸の材料はモグサで原料はヨモギです。ヨモギは山野に野生する菊花植物の多年草で、他の植物に比べ栄養分が多く下熱・駆虫・利尿・止血作用があります。
モグサは「燃え草」の意味があり、昔から火を起こす時の点火材として使われました。点火しやすく消え難いという特徴から、お灸としても適しています。
お灸は約3000年前、中国の北方の地域で誕生した医療技術で、日本へは仏教伝来とともに大陸から伝わってきました。
日本においては貴族らに行われ、お灸の材料であるヨモギはどこでも手に入ることからか庶民の間にも広がりました。
そして今、再びシンプルで伝統あるお灸が見なおされています。
ひょうたん堂では主に上質な日本製のモグサを提供してくださる小林老舗さんのお灸を使用しています。
箱灸
桧(ひのき)でつくった五合桝には内側に石膏を施してあるため、外側が熱くなり過ぎる事もなく、また内に置く金網は皮膚からの高さ調節が可能なため、温感の調節が出来ます。さらに、桝フタには活性炭の袋が装着されているため、従来より煙や臭いを大幅にカットしてくれます。
ひょうたん堂では腹部に使用し、免疫が集中する腸を温め、血流を促進します。
灸頭鍼
鍼を刺した状態で、その鍼柄にお灸を付けて温める鍼とお灸のコラボレーションです。
ひょうたん堂では骨盤の仙骨にいたします。
ここには骨盤内臓器に伸びてゆく副交感神経がありますので、ここに鍼をし、灸で温め副交感反応を引き出します。
ここでは灸頭鍼用に適したモグサを使います。
棒灸
製造を国内で、さらに手作りで行う事で、確かな品質を維持した「棒もぐさ」 。
もぐさや和紙も最適なものを使用し、高級な仕上がりとなっております。
中国製は安価ではありますが使っていて煙が気になっていました。さすがは小林老舗さんのお灸は上質です。一度使うと温熱の柔らかさと煙があまりにも違い、これ以外は使いたくなくなります。
ひょうたん堂ではもう中国製には戻れません。
高級な国産棒灸の温かさを提供させていただきます。
他にも何種類かのお灸も使用します。
中には昔ながらの熱いお灸、痕が残るお灸もありますが、要望もなく勝手にすることはありませんのでご安心ください。